第24章 かまってよ/跡部景吾 4/11更新
なんていう顔をしてやがるんだ?
元々デカい瞳を更にデカくして
「うん? あれ?……今、脱げって聞こえたんだけど?」
「ああ。脱げって言ったぞ?」
「!!!!」
分かりやすいくらい顔を真っ赤に染め上げていく
耳まで真っ赤だぜ?
「ぬっ、脱げるわけないじゃん!!バカ!!
景吾のエッチ!!」
「くくっ……」
顔を茹でタコみたいに真っ赤にして
ムキになって怒るとはな
可愛い反応じゃねーの
「ばーか」
の腕を取り、オレの腕の中に
閉じ込め、耳もとでわざと囁いてやる
「冗談だ……」
「あ……そ、そうだよね……いくら景吾でも
いきなり、脱げとは言わないよね?」
照れて上目遣いにオレを見上げるとはな
ふっ……
あまりの可愛いしい仕草にオレの理性のヒモがブチ切れそうだぜ
「当たり前だろ」
自ら、服を脱がせるわけねーだろ
女の服を脱がせるのは、男の特権だぜ
そんな特権をこのオレが、放棄するわけないだろうが
惚れた女をオレ自身の手で脱がしていく
征服欲が満たされる行為だ
「……顔を上げろ」
戸惑いがちに顔を上げ、真っ直ぐにオレを見つめてくる
そんなのくちびるを指でなぞっていくと自然に瞳を閉じる
初めは、優しく
そしてだんだんと舌を絡ませ、激しくキスを
交わしていくと
「ん……ンン……」
甘い吐息が洩れてくる
オレに酔ってもらうぜ