第24章 かまってよ/跡部景吾 4/11更新
「ねー ねー……景吾さん?」
鼻にかかった甘ったるい声でオレのクビに絡みつく
「なんだ?」
敢えて視線を交わさないで返事だけする
すると決まってアイツは
「けーご!!……んー……構ってようー」
足をジタバタさせて更に甘えた声で
オレの名前を呼ぶ
それが可愛いものだから
つい、必要以上にいじりたくなるがな
「ふっ……」
どれだけコイツにハマってるんだ
「あー!! 今、鼻で笑ったよね!?」
「笑ってねーよ」
「むう!! 笑ったもん!! 私のコトを馬鹿にしたもーんっ」
拗ねて、ぎゃいぎゃい騒ぐ
これもオレのお気に入りのひとつだ
自分の感情を素直に表現出来るの自由さ
オレには無いものをは持っている
それがに惹かれる理由
「もうっ!! いーもんだ」
拗ねてオレの肩に顔を埋めるとの
長い髪が、オレの頬を撫でていく
「拗ねてるのか?」
ポンポンと軽く頭を叩いてみると
「拗ねてないもんっ」
「そうか……拗ねてないんだな?」
少しだけ冷たく言い放ち頭から手を離すと
「ウソだよ! 拗ねてるよ! かまってようー」
「ふっ……素直じゃねえの。そんなにオレに
かまってもらいたいのか?」
「うん!!かまって!!」
頬を染めて頷くなんて可愛いじゃねーの
「じゃあ……脱げ」
「ふへっ?」