第19章 嫉妬には嫉妬でお返し/丸井ブン太 4/3更新
頬を伝わる涙を舌で舐めとると、安心したように笑顔になっていく
その笑顔が、たまんないじゃん
ほっぺやオデコにちゅっとリップ音をつけながら、キスしまくり
「ブン太ぁー好きだよう……ひっく」
いったん泣きやんだくせに、また泣きだす
でも、さっきとは違う涙だって、分かるから。
その涙なら大歓迎だぜ
「俺もお前のこと、好きだぜ」
「ん~……」
くちびるを突き出して、キスを求めてくるから、軽く合わせると
「もっとシて?」
くぅ~
か、可愛いじゃん
もうダメ
耐えらんねー
舌を絡ませ、熱いキスを交わしの頭を支えつつ、身体を倒していく
「ブン太の味がするよ……」
「うん?」
「グリーンアップル味」
あ……
ガム、噛んだままだ
「悪りぃ。噛んだままだったわ」
「ちょうだい…」
「おう……ちょっと待ってろぃ」
ポケットをまさぐり、ガムを探していると
「違うよぅ」
って甘えた声
ん?
何が違うんだよ
「コレ……」
俺の口に人差し指をたてる
「一緒のモノを味わいたいの」
照れたように笑う顔に
悪りぃ
心、もっていかれちまった