第17章 ロリコン真田/真田弦一郎 4/1更新
「構わんだろ?」
「嫌なんだけど」
「そうか!行ってもいいのだな」
「蓮二……通訳してよ」
「すまん、精市。俺は宇宙語は、得意じゃないんだ」
幸村と柳はお互いの顔を見合って、深いため息をつく
そんな2人の気持ちなど完全に無視をし、自分の世界に閉じこもり妄想を繰り広げていく
『げんちゃーん、抱っこ』
両手を広げて、真田を見上げる
大きな瞳は、穢れることなく純粋そのもの
小さなくちびるは、さくらんぼのよう
そんな可愛いらしい顔で、抱っことお願いされたら
「うへっ……た、たまらんっ」
目尻はだらしなく下がり、口もとは緩み
頬を染め上げる真田
気持ち悪い以外、何物でもない
「気持ち悪いからさ、ゴミ捨て場に放置しておいてよ」
「明日は、燃えるゴミの日だが、燃やしたら有害物質が出るぞ」
「ちっ!面倒くさいヤツだな」
真田の存在自体、地球にとって有害なんだからさ。
跡部に頼んで宇宙に捨て貰おうかな
でも、跡部の事だから
『あーん?宇宙汚染の片棒を担ぐなんて出来るわけねえだろ』
言いそうだよな
やっぱり、コンクリートで固めて、地中深く埋めるべきなんだろうな
真田の処分について、考えを巡らせているのであった