第16章 壊れている世界/跡部景吾 3/31更新
テーブルに突っ伏したまま、動かない向日
『なあ、跡部。最近、のヤツ笑わなくなったんじゃね?』
笑顔でいるコトが、少なくなってきたを心配する向日
『跡部、俺じゃ駄目なんだよ!あいつを笑わせてやれるコトは、出来ないんだよ!クソクソ!』
を、笑わせやれるのは
俺だけだ
例え、どんな辛い状況であっても
自惚れていた
俺だって、気付いている
心の底から笑うを、見ていない
『ほらー、笑ってミソ?』
『がっくん、可笑しくもないのに、笑っていたら、イタい子だよ?』
『俺、お前の笑顔好きだぜ!だから、笑ってくれよ』
泣きそうな顔で、俺を見つめる向日
俺だって、の笑顔が見たい
どうしたらいいんだ?
自分自身、答えがみつからない
出口のない迷路の中をさまよう