第16章 壊れている世界/跡部景吾 3/31更新
血に染まった部室内
この惨劇を未然に防げなかったのは、俺のせい
ゆっくりと、しかし確実に壊れていくを認めるコトが出来なかった俺の弱さが招いた
重なって倒れている宍戸と鳳
きっと、お互いを庇いあったんだろうな
お互いを信頼しあっている最高のダブルスコンビ
もう、その息のあったプレーも見れない
『跡部。あいつ、この前も女どもに囲まれていたぜ』
『先輩、最近制服が汚れているコトが多いですよね?』
マネージャーであり、俺の彼女という立ち位置が気にいらねえメス猫どもの攻撃
俺が、介入してを守ってやりたかった
しかし、それを拒否する
『景吾に守られるだけの女には、なりたくないの』
『私は、景吾と同じ目線で、隣りに立っていたいから』
キングである俺様に相応しい女
守られることよりも
戦うことを選んだ
でも、傷ついていくを、優しく包み込んでいくコトが出来たはずなのに
それをしなかった俺
『援護ぐらいしてやれよ!』
どう、援護していいのか、分かんねえんだよ。宍戸
『そうですよ。いくら守られたくないって言っても、そこはフォローするべきですよ!』
鳳、俺はフォロー役にはまわれないんだよ
だから、信じるしかなかったんだよ
の強さを