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テニプリ【誘惑されて……】 R18禁

第2章 真田とおもちゃと私/真田 幸村 3/16更新


「な、何かな?……かな?」

背中が、有り得ないくらい湿ってきているのが、分かる。
ぎこちなく、振り返ると

「……」

満面の笑みで、私を見つめる幸村が…
いや、瞳が……瞳が……笑ってないよ
何、その妖しく光らせるのやめて

「手……出してごらん?」

言われるままに手を差し出すと

カシャン、カシャン

「ん?」

「なっ?」

私の右手と真田の左手が、手錠によって繋がれてしまった

「ゆ、幸村くん?これは、どう云うことなのかな?」

あまりの出来事に、声が震えてくる

真田を横目で見ると、口を大きく開けパクパクと。まるで、金魚みたい。

「俺と遊ぼうか?」

妖しく笑いながら、触れるか触れないかくらいの微妙なタッチで、私の頬から順番に、耳、首筋、胸へと指を滑らしていく。

焦らすように触れてくる感覚に、背中がゾワゾワと波打つよう。

「ちよっ……やめて……」

「くすっ。ごめんね?これじゃ、物足りないかな?」

「ん……!」

いきなり、唇を奪われるとは、まさにこの事。
固く閉じた筈の私の唇は、幸村の舌によって、侵略されていく。

幸村の舌を受け入れてしまう……

今まで、味わったことのない刺激に、何も考えられなくなりそう……

「って、淫乱なんだね?弦一郎が、見てるのに」

くちびるを寄せたまま、語りかけられ……

そうだった。

真田が……いた。

恥ずかしさのあまり、涙が出そうになる

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