第2章 真田とおもちゃと私/真田 幸村 3/16更新
「これってさ……」
初めてみる……
いわゆる、大人のオモチャ。
興味深々で、触ったりしていたら
「うわっ!」
いきなり、妙な機械音と共に変な動きを始める。
「ばっ!莫迦モン!何をしているのだ!?」
顔を真っ赤にし、止めようとする真田の慌てっぷりが、面白くて……つい、イタズラ心が……
「真田に……使ってあげようか?」
真田の目の前に、オモチャを突きつけ微笑んでみると
「なっ…なにを……た、たわけたこと……」
私とオモチャから、視線を逸らそうと必死に目を動かすけど、気になるらしく、チラチラと視線が戻ってくる。
面白すぎ
「ねぇ?……真田ぁ」
甘ったるい声を出しながら、にじり寄ると、後ずさる真田。
見事なまで顔全体を赤く染めあげ、大量の汗が、滝のように流れ落ちていく。
こんなに慌てる真田って……
超、レア物
調子にのって、真田を追い詰めていくと
「ふぎゃ!?」
「うわっ!?」
転がっている何かに、足を取られそのまま、真田を押し倒してしまった。
流石に、これは……ヤバいよね。
いくら、へたれ真田とはいえ一応、男だし。私の右手には、今も妖しい動きをするオモチャ
「ごめん……」
謝りつつ、身体を離そうとした瞬間
「へぇ……。随分と愉しそうに遊んでいるね。俺も混ぜてくれないかな?」