第12章 不安な心に口づけを……/仁王雅治 3/27更新
緊張の解けたは、サナギから羽化した蝶のよう
仁王の愛撫に素直に反応していく
「んはぁん……」
「もう、トロトロじゃな……」
溢れだす蜜の量は、愛撫に応えた証し
瞳を潤ませ、見つめるに、深い口づけをしながら、ゴムを装着していく
「いいか?」
心配そうに覗き込む仁王に、はにかむ笑顔で応える
「うん……」
ゆっくりと慎重に中へと侵入していく
仁王を暖かく受け入れてくれる蜜
それでも、初めての痛みは襲ってくる
「っ……」
痛みに顔を歪ませ、それでも耐えるのいじらしい姿に、感動を覚え
鼻の奥がツンと痛みを感じる
「深呼吸しんしゃい」
「すーはーすーはー」
深呼吸のタイミングで、腰を深く落としていく
「マサ……」
「ん?」
「私の初めてが、マサで良かったよ」
の細い腕が、仁王を首に絡みつく
込み上げてくる想い
それを現す的確な言葉が、見つからない
だから、想った言葉を口にする
「好いとうよ………」
目を細め、微笑む仁王の瞳から一筋の涙
愛おしくてたまらない彼女を抱きしめる
*ピヨッ、オマケ付きじゃよ*