第1章 憧れのプレイヤー
「青峰くんにお礼言わないと!」
「いやいや恥ずかしいからやめて!」
涼音のことだから、どうせ
青峰くんに憧れてバスケ部入る
って言ってくれた!とか
素直に言いそうだ…
無理だ、恥ずすぎる…!
「青峰くんに憧れてバスケ部入る
って言ってくれた!って言ったら
青峰くんも喜ぶと思うのに!」
ほら、予想通りだ!
さすが双子
「だーめ!とりあえずそれは内緒!
このことは言わないで」
えー!と口を尖らせて言っていたけど
彼女の顔は笑っていた。
「涼音…もしかして、嬉しい?」
「うん!
だって涼太センスいいんだもん!
何でもできちゃうし!」
きらきらと輝いている瞳。
なんか嬉しいな
少し照れくさくなる。