第14章 特別
青峰SIDE
ピロロン~♪
携帯の通知音がなった。
【新着メール1件】
________________
黄瀬涼音
To:青峰大輝
件名:部活本格的に始まった♪
------------------------------------------------
今から部活なんだよ( *´ω`* )
大輝もバスケしなよねっ
同級生でね、いたよ。
私が探し求めてた
バスケセンスの持ち主!
試合、楽しみ。
P.S.大輝がいなくて寂しいよっ><
________________
んだ、コイツ…
可愛すぎんだろ
俺も会いたくてうずうずしてる
俺のために探してくれるなんて
嬉しんだけどさ…
「オレに勝てるヤツなんざいねぇよ…
もうそんなんいいからこっちこいよ」
言いたいけど言えない自分がいる。
微かに期待しているからである。
「これ以上練習したって
差が開くだけじゃねぇか」
オレンジ色の空の下。
部活もサボってさつきが待てって
言うから寝ていたけど
涼音のメールの返信は返したいと思った。