第13章 私立誠凛高等学校
私とテツくんが体育館についた頃、
女の子の先輩は炎髮の男の子を
じっとみていた。
炎髮の男の子。
「どうやらまだ練習は
始まってないようですね」
「うん。そうだね…でも」
すごく背中が震える。
才能が開花する前の大輝とそっくりだ…
もしかして…あの人…は…
「黒子くんってこの中にいる?」
そこまで考えていると途端にテツくんを
呼ぶ声が聞こえてきた。
「あ!そうだ帝光の…」
「え!?帝光ってあの帝光!?」
「黒子ー!黒子いるー!?」
その声がする方にテツくんは
歩みを進めていった。
「今日は休みみたいね
いーよじゃあ練習始めよう!」
黒子くんは監督の目の前にまで
行ったけど、監督は気づかない調子でいた。
「あの…スミマセン
黒子はボクです。」