第11章 恋人の約束
「大輝…
まぁいい。伝えることは伝えた。
涼音、辛くなったらいつでもこい。
待ってる。」
優しい顔でそういって
赤司くんは体育館に戻っていった。
赤司くんって紳士だなぁ…
あんなかっこよくて優しい人に
迫られたら完璧イチコロだよ!
「ったく、あいつはいつになったら懲りんだよ」
「大輝、どうして…」
「なんでもいいだろ。
それよりおまえ、赤司にふらふらついてくなよ!」
「ごめん…」
「気にすんな、戻るぞ」
「うん!大輝ずっと言いたいこと
あったんだけど…」
「あ?」
「私が大輝に勝ったら
キスしてほしいな…
それも3年分…」
自分で言っておいて
だんだん恥ずかしくなってきた!