第11章 恋人の約束
「さてさてバスケ部お別れ会!
はい!カンパーイ!」
「「「「「カンパーイ!!」」」」」
卒業式のしんみりしてるあとに
さつきの元気な声がバスケ部の
思い出である体育館に響く。
「いやー!でも早かったっスね!」
「やっと離れられるのだよ」
「ミドチンそんなこといーながら
泣いてるし」
「泣いてないのだよ!」
「えー!真ちゃん泣いてるー!」
こんなふうにみんなで笑うことも
もう最後なんだなって思うと
少し寂しさも感じた。…けど、
まだ会えないわけじゃない。
勘だけど必ず私達はコート上で出会う。
私はそんなチームと巡り逢える。