第11章 恋人の約束
「…んで、離れんだよ…」
説得しても認めてもらえない。
そりゃあ寂しいけど。
「私が強いチーム作って
大輝をぎゃふんって言わせる!」
「ククッ…んなこと言わねぇーよ」
「勝つもん!
ちゃんと選手を育てて、
敵選手の技から注意点とか
考えるもん」
「俺はそこよりおまえが
他の男にとられねぇーか
心配なんだけど」
そういって不意に私に甘いキスを
落としてきた。
「…っ」
「照れるなよ(笑)」
「だ、だって大輝が急にするから…
とりあえず!大輝に勝つから!」
「オレに勝てるのはオレだけだ。
俺が負けるなんざありえねぇーんだよ」