第7章 空と海
「実家が日本有数の名家であるってことは
前話しをしたね?昔から教育のためだと
習い事をたくさんしていて友達と遊ぶのも
なかったんだ」
友達と遊ぶことがなかった…?
改めて赤司くんはおぼっちゃまなんだと思う
「海にくるのも初めてでね…
少し熱中症ぎみになっているのかもしれない」
そういえば…
去年の合宿、赤司くんは
海へ行くことを許可してくれた。
でも、赤司くん海へ来なかった。
「去年はキミという存在に
気づけていなかったからね」
「それってどういう…(笑)」
「そういうことではないよ
キミがあの日僕を救ってくれた
おかげで僕は今ここにある」
「…っ」
赤司くんがいうと
なんか無性に嬉しいというか
褒められてる感じがすごくする。