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黒子のバスケ夢 短編集(一章完結)

第2章 続 アンラッキーアイテム//緑間


「で、真ちゃんどーだった?」







高尾は俺の前の席に座り、椅子の背もたれに肘を乗せ、
ニヤニヤしながら頬杖をついている。






「どうだったとは、どういう意味なのだよ」







「え、だから岬ちゃん」






「何の話だ」







「真ちゃんめっちゃタイプっしょ?俺、わかっちゃうんだよねー」








「なっ…」






突然の発現に、明らかに動揺してしまった。
平常心を保たなくては…






「なぜそんなことがわかるのだよ。お前なんかにわかるわけないだろう」





ずれた眼鏡をくいっと上げる。





「ブッ…いやいや、真ちゃんわかりやすすぎっしょ!年上が好みとか言ってっけど、結局うるさいヤツが嫌だからってことだろ?岬ちゃんは確実にうるさいタイプじゃねーし」








「俺は高尾のようなうるさいヤツは嫌いなのだよ」







「えっ!!」






そう言うと、高尾は「俺うるさくねーし」と口を尖らせている。
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