第3章 赤葦 京治
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部活が終わって、赤葦君と並ぶ帰り道。
家の方向が同じだから、いつも一緒に帰ってる。
いつも何かしら会話をするんだけど…
今日は何か違う。
なんか、少し早足で帰る赤葦君。
『ちょっと、赤葦君!?速いよ!』
赤「うるさいです。黙ってて下さい。」
…機嫌が悪いみたい。
私何かしたのかな?
『何でそんな怒ってるのっ!?』
すると赤葦君は止まってこちらを振り返った。
赤「…知りたいですか? 」
『うん。だって分かんないよ…』
おもわず目に涙を溜める。
すると赤葦君が頭を撫でながら
赤「分かりました。明日言いますね。」
『うん…』
そう言って赤葦君と別れた。
明日何を聞かされるんだろう。