第2章 月島 蛍
先「はーい、今日席替えするぞー。」
クラスがざわめく中、私はその気になれなかった。
席替えは嫌いだ。
いつも満足のいけない席になって、
先生にブーブー言う。
結末は分かりきってる事だ。
そういうつまらない所が席替えの嫌いな
ところなのだ。
でもそれだけではない。
今は隣の席のあの人がいるから。
離れたくない。
彼の名前は月島蛍。
バレー部で長身だし、顔もイケメン。頭だってすごくいい。そんな彼に私は高校入ってから一目惚れだった。
そんな彼と隣になれて嬉しかった。…だけではない。
前回の席替えの日、言い方は冷たかったが、
月「って言うの?へぇ~。よろしく。」
彼から進んで声をかけてくれた事がすごく嬉しかった。