第10章 ヒラでお酒の力
いつもの様に呑みに呑む私たち。
いよいよ出来上がってきた頃、いつも話は恋愛のことになる。そんな話を持ち出すのは、いつもヒラくんだけど。
ヒラ「今さ、いるの?付き合ってる人とか」
『昨日も全く同んなじ質問してたよね、そんな1日で男ができるなら教えてほしいもんだね』
ヒラ「じゃあ好きな人は?」
『!』
この質問は初めてされたな。今日はいつもよりお酒が回っているようだ。
ヒラ「ねぇ、いるの?」
『うーん、いない…かな』
ヒラ「えぇーいないの?俺はいるよ?」
『へぇ、そうなのw』
いるんだな好きな人。てことは付き合ってる人はいないってわけだな。なるほど。
『どんな人なの?』
ヒラ「え?うーん…素敵かな」
『素敵ねぇ』
ヒラ「うん、で優しくて気が合うっていうか休まる感じだね」
『そういう人いたんだねぇ、ヒラくん』
同僚が恋してるなんて、是非とも応援してあげたいではないか。二人が結ばれることを私は願っているよ。