第6章 牛沢でかまってよ
「ねえ、"うっしー"」
牛沢「………」
「ねぇねぇねぇ」
牛沢「…いま仕事中、つかお前はうっしーって呼ぶなよ」
「今日休みじゃん、"うっしー"」
牛沢「明日までにやんなきゃいけないのがあんの、だからうっしーって呼ぶな」
久々に休日が重なり、朝から家にお邪魔したのはいいものの、さっきからパソコンとにらめっこしてるこの眼鏡さん。
「じゃあもういいよ、帰る…」
まあ帰りはしないんですけど、気を引くにはこれくらいかなと思いまして。
牛沢「それはダメ、で仕事も片付けます」
なんだよそれ…
彼に腕を掴まれた私は身動きが取れない。
「片手でやりづらくないの?」
牛沢「めっちゃやりづらい」
「じゃあ離しなよw」
牛沢「だって帰んでしょ?」
パソコンから目を離して、横目にこちらを見る眼鏡さん。不覚にもちょっとドキッとしてしまった。
そんな、ちょっと子供っぽくて可愛らしいのが私の彼です。