第18章 実況者で密室(エレベーター編)
キヨ「……」
「……」
はぁ…もうやだ、居心地悪すぎる。なかなか高層階にいたから、すごい長く感じるし。早く1階に着かないかなぁ。
キヨ「…あんさ」
「…なんですか」
なんでこんな呑気でいられるんだこの人。なんだかむかついてきたぞ。
キヨ「…木条って、まだ俺のこと好きでしょ?」
「…え」
キヨさんは半笑いでそう言ってきた。
あぁ、もう…本気で堪忍袋の緒が切れましたわ。
「だったらなんなんですか…?」
キヨ「?」
「自分を好きでいてくれる人がいるのは、さぞ優越感があるんでしょうね…そんなに私をからかって面白いんですか?」
キヨ「……」
「なんでいつも…っ」
泣きたくなんてなかったのに。すごいかっこ悪いな私。