第5章 つわはすで三角関係?
つわ「よお」
「久しぶり」
友達「変わってないねぇ」
つわ「どーも」
今日私の友人が幼馴染みの、通称"はすお"を紹介して欲しい(もちろん男として)というのでその機会を作ってみた。
つわ「で、どこ行くの?」
「決めてなかったり…」
つわ「はあ?ノープラン?」
「ノープラン…」
確かに連絡したときは何も決めてかなくていいのって聞かれて任せろなんて大口叩きました、はい。
友達「はすおくんお腹空いてる?」
つわ「え…なんで知ってんの?w」
友達「なら新しく出来たパンケーキのお店、行こうよ」
つわ「パンケーキいいねぇ、行くか」
あんたロイホのパンケーキが好きなんじゃ…
そして、、、
つわ「お前電車で来たの?」
「うん、あの子免許持ってないから」
つわ「そうか、じゃあ友達も一緒に乗って」
友達「はーい!」
つわ「助手席乗んの?w」
友達「えぇ~ダメかな?」
私だけ後部座席に乗って、はすおの運転する車は友人の案内のもとオシャレなカフェへとやって来た。
友達「どうかな?ここのパンケーキ」
つわ「うん、ちょーうめぇ」
友達「よかった」
まるで初々しいカップルのような二人。
…なんでこんな所に居るんだ自分。
実家が近くて知り合った私たち。気付けば中学から一緒だった。
…そして私は、その頃からはすおが好きだ。
伝える事なんていつでもできたから、いいタイミング、いいシチュエーションを探してずるずるとこんなに経ってしまった。もうお互い社会人で会うことも少なくなってて…
そんな時に、高校の同級生だった友人が同じクラスだったはすおに好意を持っていたらしく幼馴染みである私に場を取り持ってほしいと言ってきた。
つわ『何、どしたん?』
もう一年半ぶりくらいになるのに、変わらず話してくれる彼。
つわ『はあ!?まじかよ…』
渋々だったけど、了承してくれて。
久々に聞いた電話越しのはすおの声は、すごく心地良くて、すごくドキドキして…はぁ、やっぱ好きだ。
でも、、、、
友達「はすおくんってばw」
つわ「えぇ、俺ぇ!?w」
楽しそうだしこのままくっついちゃえば、私の気持ちなんて関係ない。
そう、今まではすおがフリーだったせいで私は色んなことを躊躇ってきた。だから今日あの子とそういう仲になれば私の長年の片想いも、ここで終幕。
さよなら、好きだった人…