第3章 出来事
つ「道明寺、わかったよ。
そんなにこっち睨まないでよ。
部屋に帰ればいいんでしょ。
でも私はあんたとは寝るつもりないから。」
道「はあ?誰がその気もない女を抱くかよ。
俺は野獣じゃねえからな。」
つ「じゃなんでずっとこっち睨んでんのよ。
怖いじゃない。」
道「うっせー睨んでなんかいねーよ。
こいつらいつまで喋ってんのかなあーって見てただけだろ?」
つ「あんたの目は一般人から見ると怖いんだよ!」
二人の言い合いを見ていた私。
なにこれ?二人は仲良しじゃん。
でもつくしは花沢さんがいいって言ってたっけ?
道明寺さんよりつくしの方がよくわからない。
陽「あ、あの。喧嘩はやめてください。
私、部屋に帰るから。」
つ「え?陽南?大丈夫?」
陽「大丈夫だと思う。
つくし、道明寺さんと仲良くね。」
つ「陽南!何言ってんの?」
つくしと道明寺さん、真っ赤になっててかわいいな。
二人はくっつけばいいのに。
つくしは意地っ張りだし、昔からモテるのにかなり鈍感だったからなあ。
2人を見ててアホらしくなったのと、花沢さんの言葉を信じて部屋に向かった。
お酒を少し飲んでしまったので眠いし。
それから道明寺さんとつくしがどうなったかは知らない。
部屋に帰ると花沢さんはいなかった。
あの言葉を聞いてたけどちょっと心配だったのでとてもホッとした。
ベッドは一つだったから、さすがにそこでは眠れないと思ってソファで寝た。
私には十分な大きさだったし。
夜中に花沢さんが帰ってきた音がした。
そしてベッドに入るシーツの擦れるがした。