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花より男子 〜つくしの従姉妹の物語〜

第8章 食事会


とうとう金曜日になった。
朝から緊張してしまう。
つくしに椿お姉さんについて聞いてみた。
唯一、司に対抗できるすごい人らしい。
そしてとても綺麗な優しくていい人だって。
つくしはお姉さんに気に入られてるらしい。
お姉さんとしてはつくしが司の彼女ならいいなあと思ってたんだって。
んー、そのあたり私にとってはどうなんだろ。

家に一度帰ってお呼ばれにふさわしい服装に着替えた。
母にも相談し高校生らしい派手すぎない上品なコンサバ系のワンピースを準備した。
司はいつもフランス料理を食べてるから今日もそうなのかな?
マナーはなんとかなると思うけど、どんなお話をしたらいいんだろ。
司は今まで通りのお前でいいとは言うけど。
自信ない〜。

道明寺家からお迎えの車が来た。
陽「じゃあ、行ってきます」
母「失礼がないようにね。
あと、今日は10時までには帰って来なさい。
何かで遅くなるときは連絡しなさいね。」

陽「はい…。」
母「ほら、緊張しないで。笑顔、笑顔。」
母にほっぺたをつねられる。
陽「痛い!もう、お母さん!!」
母「元気出して!行ってらっしゃい!」
やっぱり憂鬱だなあ。

車には司が乗ってた。
道「よっ。おっ?綺麗なワンピースじゃん。
よく似合ってるぜ。」
司が頬にキスしてくる。
陽「またあ、ちょっと。
これからお姉さんに会うんだから。
今はやめてって。そんな気になれない。」
道「緊張をほぐしてやろうとしてんだろ?」
陽「逆効果だって。」
道「俺は陽南と姉貴は気が合うと思うんだよな。
牧野を気にいるぐらいの奴だしな。」
陽「顔が少し似てるだけだし。」
道「性格だって牧野には負けてねえし。
俺的にはそれ以上に強烈だと思うけどな。」
陽「それって褒めてるの?貶してるの?」
道「両方。」

その言葉についむくれてしまう。
お姉さんに会わないといけないのに、ムカつくことばかり言うんだよなあ。
一旦ガキモード入るとずっとこれなんだから。
確かに緊張はしなくていいのかもしれないけど。
心の準備が。

道「ほれほれ。いつまでも難しい顔すんなって。」
顎を取られ不意に唇にキスをされる。

陽「だからあ!!!やめろって言よるじゃろがあ!!」
クックッと笑ってる司。
道「広島弁出た出た。その意気その意気!」
わざとなの?
もう!!!!

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