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花より男子 〜つくしの従姉妹の物語〜

第7章 ひなた


そして、あの日から一ヶ月くらい経った時だろうか。
お昼休みに学校で司と会ってる時に言われた。

道「姉貴がアメリカから一時帰国するんだよ。
陽南を姉貴に紹介したい。」
陽「あ、あの肖像画の綺麗な人?」
道「この金曜日にうちに来てもらえるか?
夕食を一緒にどうかと思ってるから。」
陽「うん、いいよ。椿お姉さんだっけ?
素敵な人よね。紹介してくれるなんて嬉しいな。」

道「当たり前だろ。俺の陽南なんだから。」
陽「ん。」
思わず照れて俯いてしまう。
こういうストレートな言動って嬉しいけど、なんか困るんだよな。

陽「じゃ、夕食をいただくから、金曜日は帰りが遅くなるかも、って母にも言っとく。」
道「ん。よろしく。陽南なら姉貴も気にいると思うし。」
両腕を腰に回されて軽く抱きしめられる。
そして首筋に軽いキスを落とされる。
陽「あっ、司。学校だよ、ダメ…。」
私は小さく声を出してしまう。

道「キスだけ。いいだろ。」
最近の司は唇だけでなく、私の耳や首筋にキスをするようになっていた。

いつかは司を受け入れなくてはならないって思ってる。でもまだちょっと怖い。
覚悟がなかなかできない。
司は私の承諾の言葉を待ってるのかな、って思うことがある。
でもそれ以上はしてこない。

私も誤解されるような行動はしないようにしてる。
門限は7時だし。
今時珍しいって西門さん達には驚かれた。
でもこれが私の唯一の防波堤と思ってしっかり守るようにしてるし、もちろん司も協力してくれてる。
そういうところは律儀というかきちんとした人なんだよね。
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