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花より男子 〜つくしの従姉妹の物語〜

第5章 想い


道「いてーーっ。何すんだよ。」
陽「あっ、ご、ごめんなさい!
でも!その!びっくりして。
本当にごめんなさい。
でも道明寺さんが悪いんですよ!
人に笑顔を無理強いしといていきなり何するんですか?!」

道「違う。お前の笑顔見てたら。
なんだろ。
つい。悪かった。
忘れてくれ。」

陽「バカ。
そんな簡単に忘れられるわけないじゃん。
キスされたんですよ?!」

道「初めてか?」
陽「違うけど。でも。困ります。」
道「彼氏いるのか?」
陽「ううん、いません。」

ほんとにこの人は何を考えてるの?
何も考えてないの?
欲望のままなの?

道「ならよかった。」
陽「え?ん?」
道「俺は今回のことで、牧野のことはすっぱり諦めることにした。」
陽「まあ、普通はそうなりますよね。
あんな展開だったし。」
道「そうできるのも理由があるんだ。
俺は隠すの嫌いだから。
はっきり言う。
お前のことが気になってる。」

陽「また、これって一種の吊り橋現象だから…。」
道「何わけのわからねえこと言ってんだよ。
いいか、よく聞け。
初めはお前のことは牧野に似たいとこくらいにしか思ってなかった。
でも、昨日夕方に少し話したよな。
その時お前の笑顔見て気持ちが少し変わってきた。
一緒にいても牧野とは違って落ち着いて話せるし。
今日俺を止めてくれたのがお前でよかったと思う。
ていうかお前に言われたからやめることができたんじゃないか、とも思えてきてさ。」
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