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花より男子 〜つくしの従姉妹の物語〜

第4章 衝突


食事が終わった。
とても美味しいディナーだった。
でもそこで衝撃のニュースが入ってきた。
美作さんによると、yahooニュースに、静さんとフランスの超有名人との婚約の噂が載ってたと言うのだ。
正式発表ではなく噂の域みたいだけど。

花沢さんはパリにいた時からこの人との事は知ってたらしい。
だから以前とは花沢さんの雰囲気が違ってたのだとあとでつくしに聞いた。
その時の私にはそんな花沢さんの違いなど分からなかったけど。いつも物静かだし。

当然、花沢さんは不機嫌になり早々に部屋に帰ってしまった。
気まずい雰囲気の中、西門さんと美作さんも、彼女と最後の夜を過ごすために部屋に帰っていった。

そしていつもの三人が残る。
いたたまれないんだよな。この空間。

つ「私、なんか飲みすぎたみたいだから、部屋に帰って寝ることにする。
道明寺、邪魔しないでよ。
じゃ、おやすみ。」

つくしったら。そんなに飲んでたかな。
確かに顔は赤いけど。
花沢さんのことが気になるのかもね。
なんか明らかに道明寺さんを避けてる気がする。
でも、道明寺さんの別荘で花沢さんと何かあるとか、流石にね。それはかなりやばいよ。

陽「つくし…おやすみ。」
道「…」無言でつくしを睨んでる。
どうしたもんかなあと思って言葉も出ない。

道「俺も部屋に帰って寝るわ。
なんか気分悪くなった。
安心しろ、牧野には何もしないさ。
こんな時に手を出したら嫌われるのは目に見えてるもんな。」
陽「道明寺さん、なんかごめんなさい。
私は何もできませんでした。」
道「お前が謝ることねえって。じゃ、おやすみ。」

私は花沢さんのいる部屋に帰るのもはばかられ、しばらくリビングでテレビやたくさんあるDVDを見ることにした。
ぜんぜん眠くならない。
眠くなったらここで寝ちゃおうかな。
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