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厄介な天帝さん

第1章 1話


そして、放課後だ。
いつも通り体育館へ向かう途中、女子を引き連れず情けない顔でとぼとぼ歩いている例のシャラシャラした彼に出会った。

私「黄瀬くん!だっけ?」
黄瀬「黄瀬っすよ!!山吹さん!!何で疑問形何スかいい加減覚えてよー!!」
私「ごめん、知ってた笑」
黄瀬「もー、何なんスか2人して!!俺いじめてそんな 楽しいんすかー!!」
私「2人?」
黄瀬「そっすよ、山吹さんと赤司っち。」
私「赤司、、、今その名前を聞きたくなかったなー。今すぐこのラケットであなたを叩きたい気分なの。」
黄瀬「待ってなんで!!俺悪くないっす!!すませんっ!!」
私「冗談だよ笑」
黄瀬「あーもー、今日は赤司っちといい山吹さんといい俺に当たり過ぎなんすよ、完全八つ当たりっす!!暴力反対っす!!」
私「赤司、ねぇ」
黄瀬「うそっすうそっす!!てか、喧嘩ならちゃんと仲直りしてよねー。じゃあ!」

黄瀬くんに言われた事がわからないわけじゃないけど解せぬ。

黒子「黄瀬くんの言う通りです。それに僕たちに支障がでかねません。早期解決をお勧めしますよ。」
私「どわっ。いつからいたの!!!おどかさないでよ!」
黒子「...最初からいましたよ。」

そういえばみっちゃんは男バスのマネだったような。

私「黒子くん。新井さんにお昼の件でありがとうって伝えてくれる?」

黒子「わかりました。では、ご健闘お祈りします。」

さて、部活に行くか。

この帝光中学は通常の中学校より無駄に大きく且つ多い割に運動部はほぼバスケ部で体育館を貸し切っているため三つの体育館もそのうちの二つはバスケ部専用とかしている。
そして残る一つはバスケ、バレー、バトミントンといった等に時間をわけて使っている。
ちょっとバスケ部に贔屓しすぎだから文句を生徒会長に言いつけたことがあるが、全てあの赤いあいつが言い返せば誰もバスケ部には触れなくなっていた。

私「30分休憩ー!!」

「かえでー!!」
私「みっちゃん!?どうしたの??」
私の友達の新井美希ちゃん、男子バスケ部マネージャーで最近は一軍で仕事をよくしてるから部活中に会うことが少なくなったはずなんだけど。

新井「黒子くんから聞いたよ。その件で私も頼まれて来たの!!今休憩入ったよね??」
私「そうだけど、」
新井「すぐ終わるから来て」
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