第7章 枯れはじめる花
コンコン
ル「桜?入るぞ?」
「.........どうぞ。」
ガチャ。
トントン。
ル「桜 まだ気にしてるのか?」
「...ううん。」
ル「海燕殿は言っていたではないか。
桜 ありがとう。と。」
「...うん。」
ル「...だから......だから...............」
「.........ごめん 外行ってくる。」
ガチャ.........。
バタン。
扉の音が虚しく部屋に響く。
ル「............桜............。」
あの日 桜が海燕を刺した日。
あのあと海燕はまもなくして消えていった。
桜の腕の中で。
そしてその日以来 桜は変わった。
あの キラキラした笑顔をあの日以来見たものはいなかった。
ル「.........どうしたら桜は元に戻ってくれますか?
..................教えてください海燕殿......。」
信頼していた海燕を亡くしそして親友までもがおかしくなってしまった。
ルキアにとって今の状況は辛すぎた。