第5章 将来の花と太陽
山「全隊長揃ったかの?」
一番隊隊舎は今すこしピリピリとした空気に包まれていた。
冬「桜がいませんね。」
桜がいないことにいち早く気がつく冬獅郎。
今一番隊隊舎にいるのは一番隊隊長 山本元柳斎。
二番隊隊長 砕蜂。
三番隊隊長 市丸ギン。
五番隊隊長 藍染惣右介。
九番隊隊長 東仙要。
十番隊隊長 日番谷冬獅郎。
ほかの隊長たちは任務のため来ていない。
………………桜をのぞいて。
山「あやつは何をやっておる。
今日は任務はないはず………………」
その時だった。
バサっバサっバサっバサっ!!!
全「「「「!?!?!?」」」」
一番隊隊舎の上から翼の音が聞こえた。
いま緊急に集められて警戒体制の隊長たちは
斬魄刀を構える。
そして……………………
バンッ!!!!
一番隊隊舎の扉が開く。
「……みんなそんな構えてどうしたの?」
そこには桜がいた。
冬「桜!?無事なのか!?」
東「はやくこちらに来い!!危ない!」
市「桜ちゃん ほら。」
そして瞬歩で桜の元に行き桜を横抱きにしまた瞬歩で元の位置に戻る市丸。
「……え え?」
山「実は今 上から翼の音が聞こえての。
おぬし 何か知らんか?」
「……翼?たぶん私……」
砕「おまえ 飛べるのかっ!?!?」
砕蜂と同様 ほかの隊長も驚いている。
桜に翼があったのかと。
「ちがうよ!コハクだよ?」
藍「コハク?聞いたことのない名前だね?」
「今日から私の相棒なの。」
こっち来て。
そう言って市丸の腕からするりと抜けて歩き出す。
それに全隊長ついていく。
「...ほら この子がコハク。」
隊長たちの目の前には大きな鳥がいた。
色の綺麗なまるで 鳥の世界の桜のように思えた。