第5章 将来の花と太陽
「…………ここが現世。」
昨日言われたとおりに十二番隊に行き現世と尸魂界を自由に行き来できる腕輪をもらった。
その腕輪をつかって今桜は現世に来ている。
「パトロールしますか!!」
…………………………………………。
「ふぅ 疲れた……。」
ここは虚が多い。
今日だけで10体ほどの虚を倒した。
そして ふと後ろを見る。
「……ここでも綺麗。」
桜の後ろには綺麗な夕日。
昨日とはまた違うひかりをはなっていた。
「ちょっと見ていこ。」
少し夕日を見ていた桜。
夕日をみてると少しずつあたりが暗くなる。
そしてちらほら 星が見えてきた。
「もう こんな時間か。」
まだ明るいうちに帰らないと。
そう思って桜は目線を上にあげた。
その時だった。
「……………………え。」
桜の座っていたベンチからちょうど見えた。
家の窓から顔を出して星をみてる青年。
その青年の顔が月光に照らされてなのかキラキラして見えた。
桜は目がはなせなかった。
少しやんちゃっぽい印象を受けそうな目。
しかしその目の奥は優しさで溢れてて。
長身の身長。
スラッとした首。
その首から少しだけ血管がうきでてて。
「………………だれ?」
桜は思わず言ってしまった。
この綺麗な青年は誰なのか。
この異常な心臓の動きはなんなのか。
そして青年の髪が月光に照らされる。
「……………………夕日の色?」
青年の髪は綺麗すぎるオレンジだった。