第22章 花と空の別れ
あれから2日が経った。
一護たちが現世へ帰る日。
今回の件で一護たちと関わったほとんどの人が穿界門に来ていた。
一護「さあて、そろそろ帰るか。」
茶渡「うむ。」
石田「そうだね。」
織姫「なんだかんだ楽しかったよね。」
一護がルキアの方を見る。
一護「・・・お前はどうするんだ、ルキア?」
ルキア「私は・・・ここに残ろうと思う。」
一護「そうか。お前が残りたいって思えるんだったらそれでいいじゃねえか。」
ルキア「・・・ああ。」
ルキアと一護がお互いを見る。
もうお互い表情に曇りはない。
一護「・・・桜はどうするんだ?」
「あたしは・・・一護たちと一緒に行くよ。瀞霊廷には残らない。」
2日前、山本総隊長に呼ばれて戻って来いって言われた。
でも裏切り者って言われたあたしが瀞霊廷にいるのは良くないと思った。
混乱する隊士だっていると思う。
なにより、あたしが一護たちの側を離れたくなかった。
そういった理由からその場で山本総隊長にはお断りの返事をした。
ルキア「・・・桜、やはりお前は行くのだな。」
「うん、ほんとうに色々ありがとうルキア。」
ルキア「何を言う、こっちのセリフだ。」
ルキアの表情は晴れ晴れとしていた。
よかった。安心して現世に戻れる。
一護「じゃあ、そろそろ行くぞ。」
あたしたちが穿界門に入ると少しずつ門が閉じていく。
最後に見えたのはルキアの晴れ晴れとした笑顔だった。
織姫「しばらくはお別れなんだね。」
「そうだね、でも今のルキアならきっと大丈夫。」
一護「まああいつは殺しても死なねえようなやつだからな。」
そう言っていたあたしたち。
すぐにルキアたちと再会することになるなんて、この時は思いもしてなかった。