第21章 蝶の奪還 episode4
砕蜂「何を考えている。
確かにその盾は双極を破壊するための物。
しかし、貴様らは知らないのか?
それを使うには、双子である双極の
もう片方の鳥の力が必要だと………」
浮竹「いるじゃないか、双極の双子がそこに。」
そういって浮竹は指をさす。
砕蜂「まさか……」
砕蜂は浮竹のさしたほうを見る。
そこには、確かに鳥がいた。
コハクである。
砕蜂「まさか…あいつが双極の片割れだというのか!?」
浮竹と京楽は、盾に力を込め霊圧を放つ。
それに反応するように、コハクが光りだす。
浮竹と京楽の霊圧が双極に届くと同時に、
コハクが口から光を放つ。
その瞬間、双極はバンッ‼という音を立てて
崩れていった。
ルキア「まさか、そんなことが……。」
すると一護がルキアが捕まっている台の頂上へ乗る。
ルキア「な、なにをする気だ一護!?」
一護「決まってんだろ、壊すんだよこの処刑台を。」
ルキア「無茶だ!
いいか、この双極の処刑台は……」
「ルキア。」
そういって桜はルキアの唇に人差し指をあてる。
一護「いいから、黙って見てろ。」
ルキア「一……護………」
その瞬間、大きな風が辺りを覆う。
一護「…助けるなとか帰れとか…
ゴチャゴチャうるせーんだよお前は。」
「もうルキアを失いたくないの。
あんな思いはもう二度としたくない。
たとえ記憶がなくても、あたしとルキアは親友でしょ?」
一護「二度目だ。
…今度こそだ、助けに来たぜルキア。」
桜が解放されたルキアを支える。
ルキア「…礼など言わぬぞ…馬鹿者……。」
そういって、ルキアは
桜の腕の中で涙を流した。
一護「ああ。」
白哉「…………」