第19章 蝶の奪還episode2
桜が恋次を治療し始めてから
1時間が経過していた。
恋次の酷かった傷はもう治りかけていた。
「ここまで治れば大丈夫かな。」
一息ついた桜は、
少しだけみんなの霊圧を探る。
その中で感じたのは、
弱まっているが少しずつ回復している
一護の霊圧だった。
「よかった…一護…。」
その時……
恋次「…う…。」
桜は急いでマスクをつける。
そして…
恋次「ルキア……?」
恋次が目を覚ます。
そして辺りを見渡すと……
恋次「なんで俺こんなところに
一人でいるんだ…?」
桜の姿はそこにはなかった。
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その時桜は瞬歩で移動していた。
はやく一護たちのところに行かないと。
そんな思いが桜の瞬歩を
より速くしていく。
そして……
「ここかな?」
3人の霊圧を強く感じるところに行く。
そこは地下につながっていて、
隠れるにはもってこいの場所だった。
少し暗い道を進んで行く。
「一護‼‼」
一護が倒れているのを見つけた桜。
駆け寄るとそこのはヨロヨロの、
花太郎がいて……。
「花太郎くん‼」
花太郎「桜さん~‼
よかった‼無事だったんですね‼‼」
「うん。あの副隊長の人も
ある程度治療してきたから大丈夫。」
花太郎「僕は今から岩鷲さんを治療するので
桜さんは一護さんについていてくささい~。」
桜は驚いた。
ただでさえあんなにヨロヨロなのに
今から岩鷲を治療するといっているのだ。
「あたしがするから花太郎くんは、
ちょっと休んでて‼」
強引に花太郎を休ませ、
桜が岩鷲の治療をした。