第19章 蝶の奪還episode2
「くっ…………!」
桜はすぐさまその場を離れる。
そして砕蜂の斬魄刀 雀蜂 に刺された部分には黒い紋章が浮かび上がっていた。
砕蜂「私の雀蜂はニ撃必殺!!!
同じ場所にもう一度喰らうと死に至るぞ。」
こうなったら近距離戦は厳しい。
だが向こうはスピードのスペシャリスト。
逃げててもラチがあかない。
戦うしかない。
桜は覚悟を決めて振り向く。
砕蜂「覚悟ができたか。死ねッ!!!」
なんとか避けるが帽子にかする。
すると帽子は地面に落ちて、
桜の綺麗な黄色の髪が現れた。
砕蜂「その髪ッ……!!!
くそっ、嫌なやつを思い出す!!!」
また砕蜂は攻撃を仕掛ける。
桜も打撃だけでは厳しくなり、
能力を発動させる。
「羽ばたけ蒼蝶!」
蒼色の蝶が桜の周りを舞う。
それをこちらに向かってくる砕蜂目掛けて打つ。
しかし相手は二番隊。
いとも簡単に避けられる。
そして…………
砕蜂「終わりだ!!!旅禍!」
その時………………
「羽ばたけ緑蝶」
桜の前に盾が作られる。
しかしそれすらも貫通して雀蜂は
桜の肩を刺す。
「ああッ!!!」
砕蜂「チッ、外したか。だが次は…………」
次は首を狙う。
そう言いたかったが言えなかった。
なぜなら…………
砕蜂「離せッ!!!貴様!!!」
桜が自分の肩に刺さった雀蜂を
掴んでいたから。
「あなたの斬魄刀のその威力なら
緑蝶くらい簡単に貫通すると思った……。
だったら自分を刺してもらったあと、
それを掴んでおけばあなたはもう使えないっ!」
そう言って桜は…………
「羽ばたけ黄蝶!!!」
雀蜂を掴んでいる手に黄蝶を放つ。
バリバリバリバリバリッ!!!!!!
そこに大きな落雷が落ちた。