第19章 蝶の奪還episode2
ヒュウウウウウ……。
ひとり飛ばされている夜一。
夜一「1人になってしもうたか。
じゃが、これはこれでいいかもしれんのぅ。」
壁に向かって飛ばされた夜一。
夜一が術を唱えながら壁にぶつかった。
すると…………
死神「い、今ここに光が来たよな……?」
死神「あ、あぁ。なのになんで…………」
その場には何もなく、何もいなかった。
その様子を夜一は見届けるとフッと姿を消した。
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ほんとうに1人の桜。
いや、コハクがいた。
「羽ばたけ紫蝶!」
その瞬間、ブワッと風が吹き、
桜の体を優しく地面に下ろす。
そしてコハクも桜の肩に着地する。
「とにかく一護たちと合流しないと……」
桜が走り出した瞬間……
死神「いたぞ!!!旅禍だ!!!」
「ゲッ…………」
声のした方を振り返ると…………
「お、多くない……!?」
男の死神達が20人ほど。
その全てが桜を目掛けて走ってくる。
しかし桜は冷静に……
「羽ばたけ黄蝶」
黄色の蝶の紋章が描かれた手で大きな円を描く。
そしてそのまま…………
「通行する際にはお気をつけください♪」
そう言って走り出した。
桜の言っていることが分からないまま
死神たちはその蝶の円をくぐる。
すると………………
バリバリバリバリッ!!!!!!
死神「「「ぎゃああああああ!!!」」」
「だから気をつけてって言ったのに(笑)」
そのまま桜は走り去った。
その姿を誰かが見ているとも知らずに。