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Flower story 《 BLEACH 》

第16章 目覚めた太陽


一(…………痛くねぇ………………?
やべえ……俺もとうとう死ぬのか……。
そういえば さっきまで冷たかった体もあったけぇ。
どうせ死ぬなら……ひと目でいいから…………
桜に会いてぇな…………。桜………。)




一「…………桜…。」


一護は目の前が明るくなるのを感じた。

目に映る景色はどこかの部屋。

そして気づく。


一「……俺、死んでねぇのか?」


ふと、一護はお腹のあたりに少しの重みと暖かさを感じた。

目をやると…………


一「っ!!!//////」


桜が一護のお腹に手を置いて眠っていた。

あまりの驚きに大声を出しそうになるが
なんとか こらえた一護。

そして桜を見て驚く。


一(クマがひでぇ……。涙の跡も…………。)


桜の目には、くっきりとクマがあり
その下に涙の跡があった。

一護は桜の瞼を優しくなでる。


一「…………キツかったよな……。」


あのことを思い出す。

あの男に斬魄刀で刺されて、ダメかと思った時に
来てくれた桜。

ルキアが尸魂界に連れていかれることを知りながら
一護を助け出した桜。

結果、ルキアを見捨てる という形になってしまった桜。


一「……そうするしかなかったんだよな……。」


一護にはわかった。

桜がどれだけツライ思いをしたか。

どれだけ自分を責めて涙を流したかを。


一「俺がもっと強かったら……。」


一護は強く拳を握りしめる。

そのタイミングで…………


ガラガラガラガラ。


一「!!! お前……。」


喜「ここで話すと桜さんが起きます。
こっちでお話しましょう。」


喜助が一護を手招きで別の部屋へと呼ぶ。

一護は桜を自分が寝ていた布団に寝かせ、
しっかりと布団をかけて部屋を出た。


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