第3章 種から芽へ
白「なにかあったらすぐに帰ってこい。」
「はい わかりました。」
今日は桜が十一番隊に行く日。
今日から1ヶ月ほとんど男だけの十一番隊で過ごす。
白哉は心配で昨日の夜はあまり眠れなかったくらいだ。
「じゃあ 行ってきます!」
白「あぁ。気をつけて……。」
瞬歩で桜は消えていく。
白「……大丈夫だろうか。」
白哉の心は落ち着かなかった。
人生で2度目の恋に落ちた相手。
桜がいない1ヶ月は 亡き妻 緋真との
約束のために動こうと白哉は思っていた。
しかし ざわめく心が邪魔をする。
もし十一番隊に行って桜が倒れたら
もし泣いたりしたら……。
そんなことを考えると白哉は落ち着かない。
白「1ヶ月……ながいな。」
青空を見て嘆いた白哉の言葉を聞いたものは誰もいない。