第15章 再会した空と花
恋「なっ…………!」
白「…これは…………?」
驚くふたりの前にまたフッと女は現れた。
白哉の心臓は大きく動く。
まるで アイツ が目の前にいるようで……。
しかし瞳の色が違う。
アイツは明るい茶色。
コイツは青だった。
白「……貴様……何者だ……。」
「……あなたたちの敵になりたくない敵かな。」
また女はフッと消えた。
そして女は一護のそばに現れる。
白哉は気づく。
白「……貴様、瞬歩を使っているな……。」
女が瞬歩を使って移動していることを。
しかし女はそんなことには目もくれず一護を守るように抱きしめ、そのまま消えた。
すかさず白哉が追おうとしたが……
白(速い……!)
白哉の瞬歩よりはるかに速い瞬歩で女は消えていった。
白「……何者なんだ…。」
白哉の声は女には届かなかった。
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ガラララララ。
喜「……おかえりなさいっス、桜さん。」
「一護を治します。部屋をあけてください。」
喜「ダメでしたか?」
「あたしの力じゃ一護1人が限界でした…。」
マスクをとった桜は悔しそうな表情をする。
テッサイが一護を部屋に運ぶと桜も準備を始める。
喜「……どうでした、ソレつけていって正解だったでしょう?」
桜はカラーコンタクトをとる。
そのカラーコンタクトは青色だった。
「……そうですね。でも1つ気になったことがあったんです。」
喜「なんスか?」
「彼らはあたしを知ってるような感じでした。
1人の男の人があたしに向ける視線が、すごく優しかったんです。
目はあたしを警戒してました。でも瞳は優しかった。
ねぇ、喜助さん。ホントにあたしのこと何も知らないの?」
喜「……そうスか。
すべては黒崎さんが回復してから話しましょう。」
「……わかった。」
桜はそれから来る日も来る日も一護のそばにい続けて一護が目を覚ますのを待っていた。