第13章 雲と出会った太陽
「………………ん…………。」
目を覚ました桜が見たのは見たことのある天井。
そして心配そうに顔を覗き込む一護の姿だった。
一「!!!
桜!!よかった!!出血が酷くて……」
ル「なんとか私の力でここまで戻したのだ。
目が覚めて本当によかった…………。」
桜は思い出す。
先ほどの出来事を。
「なんか、最近倒れてばっかだね……。」
そう言って体をおこす。
するとお腹あたりに違和感を感じた。
目線を移すと………………
「な、なにこれ!?」
ライオンのぬいぐるみが桜のお腹で泣いていた。
それも普通に涙を流して。
?「うおーーー!!よかったっす桜姉さん!」
「きゃあっ!!!」
ライオンのぬいぐるみは桜に抱きつく。
しかし すぐに誰かの手によって引き剥がされる。
一「こら コン!!桜に近づくな!!」
コン「だ、だってよお…………」
「………………コン…………?」
桜は首をかしげる。
一護はそんな桜を見てなにかひらめいたように
話し始める。
一「コイツ、あの改造魂魄だよ。」
「ええっ!?!?!?!?」
一「ぬいぐるみに入れたらこんななったんだ。」
「ぬ、ぬいぐるみ…………。」
人じゃなくても動くのかと驚く桜。
コ「俺のせいで死んじゃったらどうしようかと……。
よかったっす桜姉さんー!!!!!」
一護に頭を持たれているためバタバタと動くことしか出来ないコン。
一「でも本当によかった。
今度からは無茶すんなよ?なんかあったら俺に頼れ。」
いいな?
優しすぎる微笑みで桜に笑いかける一護。
「っ!!!/////////」
桜は顔が赤くなっていくのを感じた。
恥ずかしくなり一護の布団に潜る。
一「どうしたんだよ?」
一護は布団をめくろうとする。
ル「たわけ!!今 桜は疲れておるのだ!!
気安く触るな!!」
一「いや、なんか文脈おかしくねえ!?!?」
ギャーギャーいってる一護とルキア。
そんな様子を見て笑ってられる毎日が桜は
とても幸せだった。