第8章 記憶なき花
一「わりぃ桜 遅れた!!!」
一護は急いで保健室に来た。
ドアを開けると桜がベットに座っていた。
「.........そろそろ来るかなって思って準備してた。」
一「そっかごめんな。じゃあ帰ろうぜ。」
「......うん!」
そして一護と桜は並んで帰った。
校舎を出て校庭を歩いた。
校門を過ぎたところで...............
一「.........ん。」
「............え?」
一護が桜に手を差し出してきた。
なんなのかわからなくて聞き返すと
一「......カバン持つぜ?」
と言って桜が持ってたカバンをひょいっととった。
「え 大丈夫だよ?」
一「いいんだよ俺が持ちたいんだし。
ほら帰るぞ?」
「......もう。」
カバンを持ちながら先に歩いてた一護に桜は少し小走りして追いつく。
そしてしばらく歩いていると............
一「家どこだよ?送ってくぜ?」
「え いいよ!申し訳ないし!」
と言って桜は一護からカバンをとる。
そして走って少し先に行き
「私の家ここから近いの。だから大丈夫。
一護はもう家に向かいな?」
一「でも...............」
「いいのっ。ありがとね?ここまでしてくれて。私もそこまで子どもじゃないから大丈夫。」
一「......わかった。気をつけろよ?」
「うんっ。」
そして桜は歩き出す。
すると後ろから声がする。
一「......あした」
「え?」
一「明日の朝ここで待ってるからな。
学校一緒に行こうぜ。またな!」
と言って来た道とは逆の方向に走って行った。
そして桜は気づく。
一護の家は逆方向なのに一護は自分を送ってくれたんだと。
「.........ありがとう一護。」
見えなくなった背中にそうつぶやいて桜も家に帰った。