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人魚王子

第2章 本編


「わぁーっ、キレイな海!」
私は崖の上から海を眺めた。

田舎のおじいちゃんの家の近くには海があって、私は小さい頃よくここで遊んでた。
お父さんとお母さんは今向こうで頑張ってる。
なんか家族3人揃わないと寂しいなぁ……。
ちょっと気持ちが沈んじゃう事もあるけど、そういう時は崖の上でお気に入りの歌を歌うの。
そうすれば、暗い気持ちなんて吹っ飛んじゃう。

新しい学校には合唱部あるかなーなんて考えながら、いろんな歌を歌った。
歌ってるうちに気分がのってきて、次はフリ付きで歌っちゃおうなんて考えた私は、好きなアイドルの曲を熱唱。

その時。

私は足を滑らせ、崖の下に真っ逆さま。
調子のりすぎた!
どうしよう……。
私、ビート板使っても沈んじゃうくらいカナヅチなのに……。

意識が朦朧としだした私の前を、黒い影が横切った。
誰……?
誰が私を助けてくれたの?
そう考える暇も無いうちに、私は意識を手放した。
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