第3章 戸惑い
翔ちゃんに
おつかれさま!
昨日はありがとう。久しぶりのデート楽しかったよ。
智くんにもお礼言わないとだね。
と、LINEを送った。
送ったら少し心が落ち着いて、ふと自分の指先に目がいった。
いつもならキラリと光るはずの指輪が見当たらない。
カバンの中も探したけど、やっぱり無い。
どうして。。
急いで翔ちゃんにもう一度LINEを送る。
"翔ちゃん、ごめんね。
指輪翔ちゃんの家に置いてきてしまったかもしれない。
もし、時間あったらお部屋見といて貰えると助かります"
せっかく落ち着いたはずの心はバクバクと高鳴っている。
どうしよう。どうしよう。