第3章 うちはの長女
キーンコーンカーンコーン
アカデミーの鐘が鳴った授業終わりの合図だ
イルカ
「じゃあ今日はここまで!しっかり復習しろよー!」
イルカ先生はそう言って教室から出ていったおそらくイルカ先生の言葉を守る人はそういないだろう
そんなことを考えながら机の中にしまってある教科書をお母さんに買って貰った真新しいリュックに入れた
女1
「ねぇカナデちゃん今日遊べる?」
女2
「新しくオープンした甘味処行かない?」
『ごめん! 今日兄さんと弟と修行する約束してるから!』
女1
「そっか…じゃあまた今度一緒に行こうね!!」
『うん!また今度!
ばいばーい♪』
女1・2
「バイバーイ!」
私は走ってアカデミーを出た周りの人の視線は特に気にならなかった
アカデミーから走って数十分、ようやく里の隅にあるうちはの集落に着いた
うちはの集落の入り口を入ってすぐにせんべい屋のおばあちゃんに声をかけられた
おばあちゃん
「おやカナデちゃんじゃない。そんなに急いでどうしたの?」
私は走りながら
『今日はイタチ兄さんとサスケと修行なんです!!』
と答えた
おじいちゃん
「怪我しないように気をつけてろよー」
『はーい!』
うちはの集落では一年に数回会合があって私もそれに参加したことがあるからうちはの人達とは大体顔見知りだ
最近は、何故か父さんに来るなって言われているけど…
?
「カナデ!」
後ろから聞き慣れた声がした