第5章 第二章
家を出ると昨日よりも風が強く吹いていた。
夏場は涼しいので嬉しい。
私はいつもの道じゃなくて遠回りをして学校に行った。
なぜなら、いつもの道を通ると青峰くんの家の前を通ることになるからだ。
学校につく頃にはみんな部活を始めていた。
野球部、サッカー部、陸上部、ソフト部などとても活気のある部活だ。
私は部活を眺めながら下駄箱に向かった。
自分の上靴を取り出そうとすると、上靴は水浸しになっていた。
「やっぱりね、、、やること小学生じゃん、、」
私はこんなこともあろうかと予想していたので持ってきていた予備の上靴をカバンから取り出した。
そして、濡れた上靴の水をきり、袋にいれてしまった。
教室に行くと自分の席に座った。
机はなにもされちなかった。
まぁ、さすがに机をやると先生にバレるもんね。
「書くか」
私は一人呟くと退部届けを書き始めた。
カリカリカリ・・・
シャーペンのしんが削れる音が静かになっている。
「書けた、、」
私は席を立つと職員室に向かった。
職員室の前に着くと朝から会いたくない人と出会ってしまった。
赤司くんだ。
赤司くんは、私を見ると近づいてきた。
「なにしにきたんだ?」
「退部届けをだしにきました」
「それなら、俺が出しておこう」
「・・・それはどーも」
私は赤司くんに退部届けを預けると赤司くんに背を向けて歩き出そうとしたら、赤司くんが話しかけてきた。
「飛鳥」
「なに?」
「絶対に戻って来い」
「・・・フッ・・・戻れたらいーね」
私は小さく笑うとまた、背を向けて歩き出した。
赤司くんは、なんでもわかるんだ、、
逆らえないなぁ
まぁ、赤司くんらしいけど。
「飛鳥ちゃーん!」
突然後ろから声をかけられた。
振り向くとそこには、知ってる女の子が何人かいた。