第5章 第二章
「なに?」
「飛鳥ちゃんは、姫華ちゃんをいじめてなんかないからね!」
「なんでわかるの?」
「私たち見てたの、、姫華ちゃんがクラスの男子に、嘘泣きしながら、飛鳥ちゃんにいじめられてっるて言ってたところ」
「そうなんだ・・・ありがとう」
私は、いつものように笑って言った。
「クラスの女子の全員は姫華ちゃんのこと嫌いだし。
誰も信用してないから」
「でも、私たちは飛鳥ちゃんのことすっごく信用してるから」
「信じてるからね!」
「私たちにできることならなんでもするから」
「黄瀬くんとかも飛鳥ちゃんのこといじめてるみたいだし、、。
ちょっと、ファンだったのが馬鹿みたいだよ」
「ありがとう。
めっちゃうれしいよ!
でも、私はみんなを巻き込みたくない。
だから、みんなは私にあまり話しかけないで欲しいの。
それだけのことをしてくれるだけで、私はすっごくうれしい。
それと、姫華ちゃんのことは嫌いにならないであげて。
姫華ちゃんは、私に優しくしてくれたし、、。
みんなにも優しくしてくれると思う。
黄瀬くんだって、人を嫌いになることだってあるし。
黄瀬くんには黄瀬くんなりの好き嫌いがある。
自分のファンの子達のこととっても嬉しく思ってるし、むしろ感謝してると思う。だから、黄瀬くんのことはモデルとしてじゃなくて、一人の男として見てあげて」
「飛鳥ちゃん、、、飛鳥ちゃんは優しすぎるよ」
「でも、私たちがそうすれば飛鳥ちゃんのためになるならそうする」
「ありがとう」
私が笑って言うとクラスの女子たちは、走って教室に行ってしまった。
なんか、私って女の子に恵まれてるのかな?
ちょっと嬉しいや、、、
私は心のなかでありがとうと呟いた。