第7章 第四章
「いや、なんか、にてるんスよ…あの人に…」
あの人って、まぁ、そういうことか、
「あの人って?だれ?」
うん、もうしらを切ろう。
「日比野飛鳥っていう人っすよ。もしかして、ほんとは、日比野なんじゃないんスか!?
それで、しらを切ろうとしてるんじゃないんスか!?」
かんがいいな、
でも、そうかんたんにばれてはこまるのよん。
「何をいってるの!?私は日比野飛鳥という人ではないよ!?
クスッ。というか、にてる人なんて世の中たくさんいますよ?」
んー。何か自分で自分の名前を言うとか、おかしいなぁ…
「そうっすよね!!なんか、すいませんッス…」
うん。もういいかな、
お菓子食べたい。
なぅ。
「では、帰るので失礼します。黄瀬さん、」
ふぅ、これで帰れる、と思ったのもつかの間、
後ろから伸びた手に腕を捕まれた。