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黒子のバスケ~美女と悪女~

第5章 第二章 


「中学一年生、11/26、昼の一時、飛鳥SIDE」

私は、2人と別れてから本屋さんに行き、小説を二冊を買って帰った。
家に帰ってから本を置き、桃ちゃんの家に行った。
「飛鳥、いらっしゃい!
さっさと作っちゃおう!」
桃ちゃんがそう言ったので私たちはさっそく作り始めた。
何を作るのかと聞くと桃ちゃんは、クッキーと言った。
まぁ、簡単なものだからいいのだが、桃ちゃんの場合は少し違う。

私は不安まじりにクッキーの作り方を桃ちゃんに教えた。


作り始めてから一時間ほどたってやっとクッキーができた。
「やっとできたー!」

「だねー。じゃ、青峰くんに渡してきなよ」
私はそう言ったが桃ちゃんは、私を見たまま動かない。

「どうかした?」

「飛鳥、、、ケンカするのやめないの?」
私は驚いた。
桃ちゃんは私がケンカをしてることを唯一知っている人物だ。
だが、今までなにも言ってこなかった桃ちゃんが急に言ってきたので驚いた。
桃ちゃんの目はとても真剣だった。

「急にどうしたの?」

「飛鳥が、ケンカして身体中に怪我してるの見てらんないの。
あとがのこるような怪我はしてないけど、もしものことがあってからじゃ遅いし、、」

「・・・わかった。もう、ケンカはしない。
約束する」
私は、なぜか嬉しかった。
こうやってケンカばかりしている私に心配してくれる人がいて。

別に遊びでケンカを始めたわけじゃない。
中学の最初、陸上部にはいっていた私は、友達といつも練習に励んでいた。
だが、突然その友達が私をいじめるようになったのだ。
私は信じていた子から裏切られたことで私の中のなにかがプッツリと切れた。
それからとゆうものの、私は部活をやめて街中で絡まれた不良とケンカに明け暮れていたのだ。
ちゃんと学校には行っているが夜はケンカばかりしていた。

今思えばこんなことを引きずっていた私が馬鹿に思えてきたのだ。
それに、桃ちゃんが私のことを考えてくれてることがなにより嬉しかった。
だから、桃ちゃんに心配をかけないためにも、私はケンカをしないことを決めた。


そして、私は、「伝説の美獣舞姫」となったのだ。
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