第5章 第二章
そんなことを考えていると後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
「飛鳥!」
「あ、桃ちゃん!」
「飛鳥、どこ行くの?」
「本屋さん行こうかなと思ってたんだけど、人が多いから帰ろうか迷ってるとこ」
「あ、飛鳥、人が多いとこ嫌いだもんね」
桃ちゃんは、うんうんと一人納得した。
「うん。
てか、桃ちゃんはなにしてるの?」
「私はね、今日、料理しようと思ってるから買い物!
青峰くんに食べてもらおうと思ってるんだけど青峰くんたら嫌だって言うんだよ!?
だから、買い物だけでもいいから連れてきた!
飛鳥もよかったら来る?」
桃ちゃんは、少し拗ねた顔をしたが最後の方はいつものように笑っていた。
「桃ちゃんが料理・・・ね。
私は、遠慮する」
私は、苦笑いしながら言った。
なぜなら、桃ちゃんの料理はなんとも言えないからだ。
あの人が嫌がるのもわかる気がする。
「えー!!!飛鳥まで!」
「え、いや、だって、、」
「おい、さつき、俺、やっぱ帰るわ」
突然桃ちゃんの後ろからいかにも機嫌が悪そうな青峰大輝がいた。